「あなたの注文住宅計画を、絶対に失敗させない!」が私の信念なのです。
それを実践させる為にいろいろと警鐘を鳴らしているわけですが、なかなか、改善されないのもこの業界の闇なのですね。
今回は、この業界では常識であり、また、お客さん側も期待している事が間違いな場合が多いという事を例を挙げて書いてみましょう。
注文住宅の醍醐味は何と言っても間取りの自由度、間取り作成であることは間違いありません。
お客さんが最も興味ある事は、間取りなのでしょうね。
とにかく、図面を見たいというのがお客さんの本音だと思います。
住宅展示場に行き、出てきた営業マンと話をしている中で、土地を所有している、あるいは、購入予定（検討中）の土地があるという事を話をした途端に営業マンが、
「図面を書かせてください（書きましょう）」
と言い出したら要注意なのです。
何故、営業マンが図面を書くと言い出すと注意が必要になるのでしょうね。
その１：誰が図面を書くのか？
図面を書くのは誰なのかが大変重要になってきます。
ローコスト住宅のように、意匠設計（建築士）がいない場合は、コスト削減のために建築士を配置しておりませんので、そもそも論としてお話にならないのですが、そうでない普通の大手ハウスメーカーの場合のお話です。
意匠設計（デザイン設計）は、必ず配置されています。
さて、このような段階で図面を書いてくれるのは、意匠設計の建築士なのでしょうか？
もし、そうであれば、まだ、希望はありますが、多くのケースは、目の前にいる営業マンなのです。
これは駄目なのです。
住宅営業の基本的なスキルには、図面を書く事ができるはありますが、住宅営業の仕事ではありません。
先ほどのローコスト住宅のように建築士がいない場合は、営業の仕事の範囲が設計業務という場合もありますが、建築士が配備されているハウスメーカーのケースでは、設計業務は建築士の仕事なのです。
ここを理解していない営業マンやハウスメーカーは大変多いので注意が必要になります。
では、何故、営業マンが図面を作成するのは良くないことなのでしょうか？
住宅営業の仕事は、図面作製ではありません。
何百という図面を書いても、給料はもらえません。
優秀な営業マンほど図面は書きませんし、図面など書いている暇などないのが普通です。
そもそも、営業マンが図面を書かなければならないような営業しか出来ていない事を問題視すべきなのですね。
建築士がいるわけなのですから、建築士に仕事をさせれば良いだけの事です。
建築士特に、意匠設計を行う建築士は、お客さんと面談して、間取りを作成する事が主だった仕事なのですからね。
その建築士に仕事をさせずに、営業マンが自ら図面を書かねばならない理由があるのです。
その理由とは、まだ完全にお客さんに出来ていない為に、図面でお客さんを引っ張るしかないからなのです。
言い方は良くありませんが、図面がお客さんを釣る餌になっているだけのことなのです。
図面を書くと言えばお客さんは、少なくとも個人情報を開示しなければなりません。土地の住所等も教える事になります。
また、お客さんの家族構成や希望等ある程度の時間を必要とし、また共有する事になります。
そして確実に図面作製のための約束も取れるわけです。
これらは、営業マンの実力ではなく、お客さん側の都合だけでお客さんとの接触機会を増やしているだけに過ぎません。
営業マンがお客さんとの面談機会を図面を餌に作っているだけのことです。その機会で何とか取り込めたら、契約への希望が生まれてくるなどと真剣に考えているのですね。
まったくもって愚かな事です。
図面を自分で書いている営業マンの契約率は、かなり低いというデーターがあることからも分かるように、図面を書くような営業マンは能力が低いのです。
最も図面も書くチャンスを作る事すらできない営業マンがもっと沢山いるわけなのですから、このような営業方法が許されているという情けない実状もあるのですが・・・
さて、ここで疑問が出てきます。
図面を書く約束をしてきた営業マンに意匠設計は手助けをしないのでしょうか？
意匠設計は、社命で仕事をする事が多いので、上席者から図面作製を手伝うように指示されると手助けをする事はあります。
しかし、多くの意匠設計の建築士達は、業務が多忙なのです。
建築士の数と営業マンの数は、当然ながら建築士の方が少ないわけです。
複数の営業マン（規模の違いもありますが、５人から１０人程度）に対して、一人の建築士と言った感じですから、契約されたお客さんの図面作製に多くの時間がとられているわけです。
そのような中で、どうなるかわからないようなお客さんの為に、時間を割くことは物理的に不可能なのです。
また、意匠設計側の本音は、
「この営業マンの図面作製依頼は、成果が良くない。また、図面だけで終わるために時間を割かれるのは勘弁してもらいたい」
なのですね。建築士からはこのような話をよく聞きます。
営業マンがお客さんをつなぎとめる為に図面作製をしているわけですから、お客さん側の意識も契約という事に関しては、かなり薄い気持ちなのです。ゼロのケースが大半なのですね。
そんな状況下では、図面作製は無駄でしかありません。
だから、建築士に頼んでも書いてもらえないわけですから、営業マンが自分で図面を書かねばならない事になるのですね。
成績の良くない、能力の低い営業マンが書いた図面などは見れた物ではありません。
第一、契約率が低いわけですから、そもそも図面を書く能力自体低いわけなのです。
時間ばかり取られて、無駄な作業ばかり行い、しかし、作業していることが仕事をしていると勘違いしているだけの営業マンが沢山いるわけなのです。
ですから、営業マンが
「図面を書かせてください」
などと言ってくる場合は、まず、ダメな営業マンだと判断しても間違いではありません。
さて、私自身、実際に行ってきたことや今も営業マンや建築士に指導・教育している方法があります。
こちらが正解になりますので、紹介しておきましょう。
営業マンが図面を書く事を提案するときには、このようなセリフになります。
「購入可能な計画の中で、私どもからの間取り等の提案をさせていただきます。欲しいと思われた場合は、契約していただくことになりますが、いかがされますか？」
このセリフを言える営業マンは大変少ないですが、これが言えないと本物ではありませんし、また、お客さん側も真剣になれません。
当然ながら、このセリフを言えるような状況にまで、お客さんと話し込まなければいけませんので、図面を書く目的は駄目営業とは全く違うわけです。
駄目営業は、お客さんを引っ張る為に図面作製という餌を出しますが、優秀な営業マンは、契約条件として図面提案をします。
この違いが大変大きいわけです。
また、このようなセリフの後、お客さんが承諾された場合は、図面を書くのは必ず、建築士になります。
その理由は、会社側への報告内容からわかると思います。
会社には、まあ、上席者にはですが、提案図面の建物構成でお客さんがその建物を欲しがれば契約になるという約束で図面を書くという事になっているわけですから、契約できるお客さんが欲しくなる図面作製の依頼になるわけです。
当然ながら、図面作製は専門職ですから、資格の無い、あるいはあったとしても主な仕事として設計をしていない営業マンではなく、資格を持った専門職の建築士に図面を書かせようとするわけです。
また、建築士も責任が出てきます。
建築士の書いた図面でお客さんの将来が決まり、また、会社の売り上げも確定するわけですからね。
真剣に図面作製に取り組んでくれます。
私は常にこの方法で営業時代はすごしてきました。
だから、私は図面を書く必要も無く、また、図面化のルールに縛られる事もありませんでした。
自由にお客さんの為に住ませてあげたい間取りを提案し、それを何としてでも実現しようと建築士達は社内ルールと法律とに四苦八苦して通常では出来ない建物や今までに経験した事の無い建物を創り出してくれましたからね。
これが「王道」なのです。
もうお分かりになったかと思います。
図面を書かせてくださいと言い出す営業マンは、ハズレ営業の確率がかなり高いと認識して、図面作製を先行させるのではなく、まずは、買えるのかどうか、何が魅力なのか、そして、本当に欲しくなるのかをじっくりと営業マンと話をしてから、買えるし、買ってもいいかなと真剣に思った時に、私のようなセリフが営業マンから出てきたら、最後のチャンスをその会社に与えるようにしないと失敗しますよ。
ご自身でチャレンジされるのもいいでしょうし、面倒なリスクのある計画をしたくないと思われるのであれば、直接私に依頼されてくるのも良いでしょう。
私の信条・信念は、
「あなたの注文住宅計画を、絶対に失敗させない!」
です。
文章では分かりにくい事も沢山あると思いますので、個別相談をお受けいたします。
すでに計画を進行させてしまっている方々であっても、真剣に何かしらの悩みや助けを必要とされている方は、下記の相談フォームを活用してください。（メールアドレスの間違いが無い事を充分に確認してから送るようにしてくださいね。こちらからの返信ができませんから）
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