注文住宅を失敗させない注文住宅マスターからのアドバイス

マイホーム計画、注文住宅を中心に業界の裏表や本音を書いて行きます。

ザ・ヒストリー 新築住宅・注文住宅相談所 一条工務店営業時代編 VOL.14

ザ・ヒストリー

 

人それぞれ、いろいろな人生を送ってきたわけです。

 

岡本顧問事務所の代表である私にもいろんなことがあっての今なのですね。

 

この業界において皆さんの知らない事を沢山経験してきましたのでそれを歴史として書いて行く事にしましょうね。

 

他人の人生ですが、これから住宅を建築されようと思われる方々には必ずプラスになる事も沢山あると思いますよ。

 

それでは始めましょう。

 

前回書きましたアプローチツール。

 

今から思うと、本当によくできていました。

 

注文住宅営業は、お客さんと面談する時に自前でアプローチツールを作るのですが、経験が少ない知識の乏しい営業ほどこのツール枚数が多くて、まったく使い物にならないのですね。

 

そもそも、ツールは何のためにあるのかを取り違えているケースが多くて、知識不足を補う為に道具化しているケースが多いのです。

 

それ故にお客さんの心に響く、理解してもらうまでには行かないわけです。

 

また、そのようなツールを使っている営業ほど、話が面白くないのですね。

 

お客さんがすぐに飽きてしまい、話を聞かなくなってしまいます。

 

このような状況は現在も展示場内では日常茶飯事なのですね。

 

これを解消する為に、注文住宅営業達は日々、訓練をするわけです。

 

当時の私達も会社が用意してくれたこれらのツールを使いこなせるように訓練を重ねました。

 

日常的に行っていたのが、ロープレ(ロールプレイング)です。

 

疑似対話を沢山したわけですね。

 

接客業のケースでは、このロープレと呼ばれる疑似対話の訓練を必ず行う事になります。

 

お客さんとの対話を想定した訓練なのですが、これがなかなかの曲者なのですね。

 

本物のお客さんではなく、同僚や先輩と言った同業者が相手になるわけです。

 

するとどうしても知識の確認テストになってしまうのですね。

 

ロープレの相手役が上手な人はほとんどいません。

 

自分の知識レベルを向上させる、確認する程度の訓練にしかならないのですが、営業初心者は、この対話の訓練がまず重要になってくるのですね。

 

面白い事にこれも数をこなすとそこそこ話せるようになってくるわけで、対話がうまくなったように勘違いする時期が必ずやってきます。

 

そして、実践で実際のお客さんと対面すると、訓練のようには行かないのですね。

 

これに気がつくまでの時間で契約までの道のりの長さが変わってくるのです。

 

他人と同じような感じでこの訓練をしていると一条では、首になるタイミングが近くなってしまいます。

 

習熟期間と猶予期間のバランスが悪いので、習熟するまでに首切りが来てしまうのですね。

 

これを解除する為には、沢山の実践訓練をするしかないのですね。

 

ロープレで知識と客の対話の掴みの部分を習得し、本物の客を使って実践をどれだけ重ねることが出来るかで明暗を分ける事になります。

 

これに気がつかない営業マンが多い為に、退職者が沢山出て来るのですね。

 

私は、とにかく人の何倍も訓練しなければいけない状況だと自覚していました。

 

第一に年齢と見た目の営業経歴が合致していないわけなのですから、展示場での本番時には、年齢にそくした営業マンを演じる必要があったわけです。

 

そのために私が行った事は、とにかく人に会うという事でした。

 

幸いにして、営業所や住宅公園には捨てられた顧客名簿があふれていました。

 

数百名の捨てられた名簿があったわけです。

 

私はこれらの名簿を手あたり次第に訪問して、疑似面談を行いました。

 

日に数十名の客宅に突撃訪問をして、接客訓練を行ったわけです。

 

一度は展示場や住宅公園に来場された人達ばかりなので、まったくの飛び込み営業とは異なりましたが、不在や断りの連続でしたので、それなりのメンタルも必要になりました。

 

そんな中でも目標をもって訪問をしたのですね。

 

例えばインターフォーン越しに何分話が出来るとか、玄関から出て来てもらえるように話をするとか、実際に面談できたら何分話をするとかです。

 

そして、面談者数も一日何人以上と決めておき、それが完了するまでは夜でも訪問するといったような感じです。

 

この訓練が本番では実に有効に働く事ができました。

 

第一、展示場にお客さんが来てくれているのですね。

 

こちらから突撃訪問するのとは、まったく違って言葉は悪いですが非常に楽である事に気がついたのですね。

 

そして、対話時間が極端に長くなってきます。

 

新人の時でも平均して2時間程度、最長8時間、初対面のお客さんと話が出来るようになりました。

 

概ね、4時間以上、初対面で話が出来ると契約率は100%でした。

 

2時間以上でアポ率は100%です。

 

つまり、初対面で2時間以上、実の有る話が出来ると契約などは難しい事では無い事に気がつくわけですね。

 

実は、一条工務店ではこの事には新人マニュアルにも記載されています。

 

初対面の接客時間が2時間未満のケースは、個人管理顧客にはならないと記載されているのですね。

 

この意味に関しては、文章では理解できないわけですが、一条の実践経験からこの時間を導き出していたのでしょうね。

 

一条では展示場で接客する時は接客時間を記録していました。

 

事務所から展示場に出る為のドアに接客者の名前と接客開始・終了時間を記載するようになっていました。

 

これで誰がどれくらいの時間と客数を接客したかもわかります。

 

このようなデーター取りもしていたのですね。

 

長くなってきましたので、この続きは次回に。

 

 

岡本顧問事務所は、建築業者・ハウスメーカー向けには、営業戦略・営業教育の営業顧問業務を行い、また、一般の方向けには新築住宅・注文住宅相談所として個人宅建築計画すべてに関して、指導・サポート業務を行う住宅建築における専門家、住宅コンサルタント・住宅建築アドバイザーです。

 

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ザ・ヒストリー 新築住宅・注文住宅相談所 一条工務店営業時代アプローチ・ツール編 VOL.13

ザ・ヒストリー

 

人それぞれ、いろいろな人生を送ってきたわけです。

 

岡本顧問事務所の代表である私にもいろんなことがあっての今なのですね。

 

この業界において皆さんの知らない事を沢山経験してきましたのでそれを歴史として書いて行く事にしましょうね。

 

他人の人生ですが、これから住宅を建築されようと思われる方々には必ずプラスになる事も沢山あると思いますよ。

 

それでは始めましょう。

 

さて、前回の最後に書きましたが寄せ集めの劣等生や未経験者の中途採用者達ばかりでしかも、エリア認知度ほぼゼロパーセントの一条工務店がいかにして、一条内全国トップになっていったのかを書いてみる事にしましょう。

といっても、一条の売り方のスタンダードな話だけなのですが・・

 

注文住宅業界で営業を仕事にする場合、どのハウスメーカーであっても同じ事をまず教わります。

 

それは営業ツールに関してです。

 

営業ツールとは、お客さんとの対話時に使用する道具の事なのですね。

 

これはどの会社もほぼ同じです。

 

違うのは内容と使い方なのです。

 

ここが違う為に営業にも大きな能力差が生じて来るわけなのですね。

 

多くの大手ハウスメーカーは新卒から自社内で教育して営業マンとして育てるという流れを持っています。

 

それ故に営業の色が会社の色として色濃く出てしまうのですね。

 

ここをおさえる事で営業マンは他社対策が出来るのですが、勉強していない営業マンが多いので、このあたりを理解していない会社ばかりなのですね。

 

また、一般人においても同じ事が言えます。

 

各会社の色が分かれば自分にあっているのかいないのかも判断つけますが、この方法、それ以前に進め方を知らないので間違った選択をしている人が多いのですね。

 

さて、一条ではどうなのでしょうか。

 

一条は今も同じですが、中途採用を沢山しています。

 

当時も今もそうなのですが、悪い表現で言えば使い捨ての営業なのですね。育てるという考え方はありません。

 

各自のやる気と能力だけなのですね。

 

その代わりに会社では、新人の能力を助ける営業ツールを充実させています。

 

経験豊かな営業マンが作る以上の営業ツールを会社側では用意しているので、そのツールを使いこなせるだけで、7,8件の契約が出来るようになっています。

 

私は早い段階でこの事に気がついたのでツールを使いこなす事に専念した事で入社一年目で新人賞を取る事ができました。

 

当時の一条ではこの営業ツール、といっても展示場内で使用するアプローチツールです。

 

色分けされたバインダーにプラスチック加工された資料が収められており、各色毎に説明している内容が異なりました。

 

これらをお客さんとの面談時に話の流れの中で使用する事で一条工務店の実力と建築業界における問題点や怖さを理解してもらえます。

 

これに付随して持ち帰りのパンフレットの説明なども行う事でお客さんの気持ちをこちらに持ってくるわけです。

 

これをするだけで、年間7、8棟は本当に契約できました。

 

住宅営業が各自自作しているアプローチツールよりも各段に精度が良かったです。

 

しかし、単に読み上げる、説明するだけではお客さんの気持ちを動かす事はできませんし、それ以上に一条工務店という無名の会社をお客さんにどのように理解してもらうのかが大変重要でした。

 

少し考えると分かる事ですが、当時も今もそうですが住宅公園には名だたる有名大手ハウスメーカーが展示場を出店しています。

 

聞いた事もない、しかも名前に工務店などついている会社などに興味を持ってくれるお客さんは、初めからいません。

 

とにかく展示場に入店してもらう事自体が大変でしたし、入ってからはもっと大変でした。

 

ここに営業の話術、話法、テクニックがいったのですね。

 

その話はまたにするとして、とにかくこの営業ツールがまずが契約の第一歩だったのですね。

 

そして、その説明の仕方、話し方が最も重要だったのです。

 

この続きは次回に。

 

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注文住宅に関する悩み解消には、人生経験が必要。

さて、今回は違う側面から注文住宅の課題や問題を解決する為のヒントを書いてみる事にしましょう。

 

これは営業にも客にも言える事なので、ゆっくりと読んでみましょうね。

 

注文住宅に限らず、生きている限り悩みはあるものです。

 

人生最大の悩みなどと思ってしまう事もあるわけです。

 

生きているという事は悩む事なのです。

 

悩んでいる最中は、その悩みが天井、天辺の悩みだと思う事もあるわけです。

 

しかし、人生とはその先を行く事なのですね。

 

その悩みの先を見る事が出来れば、悩みは過去のものとなり、経験の一つになります。

 

人生を振り返ると、そのような天辺と思える最大の悩みを沢山超えてきたことに気がつくと思います。

 

悩んでいる時は大変苦しく、それから解放される事に四苦八苦するわけです。

 

そこで諦めてしまうと、悪い方向に進む事もあれば、反対に良い教訓として前に進める事もあります。

 

この悩んだ数こそが財産なのですね。

 

つまり、注文住宅においても同様なのです。

 

沢山の悩みを抱え、それを経験として超えて来た人だけが同じ悩みを抱えている人達を救う事ができるのです。

 

人生に何度も経験する事のない注文住宅計画において、個人で考え、悩んで苦しんで間違った方向に進むよりも、経験豊かな相談できる人を見つける方が正しい選択と言えます。

 

また、住宅産業に携わっている人達は、沢山の経験を積む事です。

自分だけの経験では無く、同僚等他人の事象も経験として得る事でより多くの事象に対処する事ができます。

住宅営業とは、人の何倍も苦労をしなければ正しいアドバイスが出来ない職業なのです。

しかし、人にとって天辺と思える多くの困難を他人の事例として経験できるというメリットもあります。

 

ここをよく理解する事です。

 

人生とは、この天辺を沢山見れる事が素晴らしいと思える事なのです。

 

この記事の内容をよく理解して、先に進める事で人生は豊になります。

 

また、逃げる事を忘れてはいけません。

 

自分ひとりでは超えられない天辺もあります。

 

そんな時は、あえて超えて行くのではなく、回り道をしてでも避けて超えて行くのも人生なのです。

 

自分自身で人生を終わらせる必要はありません。

 

注文住宅に関しては、助けてくれる人がいるわけですからね。

 

素晴らしい人生を過ごしましょう。少し努力をして。

 

 

 

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ザ・ヒストリー 新築住宅・注文住宅相談所 一条工務店営業編 VOL.12

ザ・ヒストリー

 

人それぞれ、いろいろな人生を送ってきたわけです。

 

岡本顧問事務所の代表である私にもいろんなことがあっての今なのですね。

 

この業界において皆さんの知らない事を沢山経験してきましたのでそれを歴史として書いて行く事にしましょうね。

 

他人の人生ですが、これから住宅を建築されようと思われる方々には必ずプラスになる事も沢山あると思いますよ。

 

それでは始めましょう。

 

さて、尼崎市のお客さんのお話はまたの機会にして、当時の一条工務店のお話を書いてみる事にしましょう。

 

当時の一条工務店と現在とでは違う面もありますが、会社というものは簡単に変わる事はありませんので、考え方の大元は同じです。

 

私が入社した平成14年、2002年では関西圏内には一条工務店の直営店舗はありませんでした。

 

グループ会社として大阪方面と神戸方面に一社あったようです。

 

この頃はGCと呼ばれていました。

 

特に大阪方面のGCの評判が良くない事もあり、直営店舗を阪神間に立ち上げるために兵庫県伊丹市川西市に住宅展示場を建築していたわけです。

 

この二か所の開設が完了したらすぐに神戸明石方面にも新設する予定で神戸圏内にあるGCは直営店に吸収される予定でした。

 

新設展示場には、私を含め中途採用者と若いプロパー社員だけで熟練したベテランは所長以外にはいませんでした。

特にプロパー社員は、一人だけ優秀な社員はいましたが他は新入社員と他の営業所では必要のない人達ばかりでした。

いわゆる落ちこぼれ社員なのですね。

 

この所長はかなりの変わり者で、本部直轄では無くGC出身者でした。しかし、一条工務店の幹部連中の中では一目置かれている存在だったようで、立ち上げ専門のような人だったようです。

 

阪神間以外にもいくつか立ち上げを行ったようですが、阪神圏内が気に入ったのか立ち上げは阪神間で終わりになりました。

終わった理由は、別にあるのですがそれはまたに機会に書く事にしましょう。

 

このようなとても新規参入に適していないメンバーばかりだったのですが、一条工務店の全国一位、トップ10内に入る営業所になって行くにはいろいろな要素があったわけです。

 

プロパー社員は落ちこぼれと言っても大卒で一条に新卒採用されている人達ばかりだったので、一条以外の会社を知っていないのですが、中途採用者にはいろいろな前職がありました。

 

私の同期の数人だけでも、探偵が前職だったり、タクシーの運転手で体にモンモンを入れている半分反社会勢力経験者であったり、見てくれからしてチンピラという前職不明の人であったりとすごく個性的な人達ばかりでした。

 

大工や基礎工事業者が前職というある意味真面と思える人達に紛れて、ややこしい人達もいたのですね。

 

当時の一条工務店の機関紙は梁山泊という名前でした。

 

梁山泊とは水滸伝に出て来る理想郷のようなもので、勇姿達が集まる場所とも訳されていますが、その裏には荒くれ者や業突張り達のたまり場という意味もあります。

 

一条では前職が何であろうとも、一条が理想としている所に行ける人達を指ししていたように思います。

 

だから、すごく個性的すぎる人達が集まって来たのですね。

 

しかし、一条はすごくドライな会社でした。

 

今流にいえば超ブラックといえるでしょうが、当時は単に厳しい会社だと思っていたに過ぎませんでした。

 

会社のルールには、一定期間に契約できない社員は辞める事になるとされていました。文面化されていませんでしたが、実際にはそうなって行きます。

 

実際に入社一年間における中途採用者の生存率は15%を割っていましたから、すごく厳しい会社でした。

 

まず、入社半年以内に一件も契約出来ないと退職になります。

 

その後も半年以内に一件契約できないとまず、生活できる給料ではありませんので自主的に退職する事になります。

 

これは、年数を重ねても同じ事が言えます。

 

それほど、厳しい世界がこの会社にはあったのですね。

 

さて、そんな厳しい事も知らずして、私達はこの会社で住宅営業をスタートしたのですが、やっぱり落伍者は出て来ます。

 

半年後には私以外には2人しかこの会社には残っていませんでした。

 

プロパー社員達もいろいろな関所がありました。

 

営業なのに建築士や現場監督がいました。

 

この理由は一条では営業を経験させないと専門職に就けないからだそうです。

 

しかも若い社員でしたから、建築士としても単に資格を持っているだけ、現場監督としても現場をいくつも担当していないといった感じでしたし、まず第一に営業の素質があるわけではありませんでした。

 

契約が取れずに所長にいろいろといわれて悩んでいるのをみて、可哀そうに感じる事も多かったですね。

 

それが原因で辞めた人もいました。

 

もっとひどかったのは、二級建築士は営業職に配置転換するという社命でした。

 

当時、私達のエリアには女性の二級建築士が専属で配属されていました。

 

まあ、客からも二級建築士ではなく一級建築士にしてほしいなどといった要望もありましたが、女性ならではの気配りやお客さんの奥さんの希望の聞き入れなどはうまかったので、ベテランで無い時期の私は助かりました。

 

しかし、この女性の建築士一級建築士の資格を一定期間内に取る事が出来ない事が理由で退職されました。

 

とまあ、こんな感じの会社だったのですね。

 

当時は・・

 

こんな環境の中で成績を作り上げる為の数々の試練があったわけですが、そのお話は次回に。

 

 

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ザ・ヒストリー 新築住宅・注文住宅相談所 一条工務店営業編 VOL.11

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他人の人生ですが、これから住宅を建築されようと思われる方々には必ずプラスになる事も沢山あると思いますよ。

 

それでは始めましょう。

 

名阪工場から伊丹展示場に戻ってきて、駐車場で所長がお客さんに、少しお時間をいただけますか?展示場でお話をしましょうと話しかけ、伊丹展示場にお客さんをお連れしました。

 

前回の最後にも書いたように私の営業スタイルの根本になるのが、この所長の営業スタイルです。

 

私は営業をした事が無かったわけですから、見るものすべてが新鮮でそれらを全部、吸収して、即戦力にしようと考えていた頃ですから、この所長の営業スタイルは最適な見本だったのです。

 

この所長、一条の中でも超がつくほど優秀な営業マンだったようです。また、一条スタイルのお手本のような人だったそうです。

 

お客さんを展示場内のリビングにお連れして、少し休憩をしていただいている間に私と所長は事前に用意していたスケジュール表をどちらにするかを話していました。

と言っても指示される方を用意するだけの事ですが・・

 

所長は仮契約のスケジュール表を持ってくるように指示されました。

 

展示場に戻って来たので持参していたスケジュール表を使う事無く、事務所にあったスケジュール表を持って行く事になりました。

 

所長は、一条の会社力と商品力に関してお客さんに問うていました。

 

名阪でご覧になられたような商品群と一条の実力に対してお客さんに同意を得る話し方をされているのですね。

 

これは住宅営業としては当たり前のスタイルなのですが、その時の私には新鮮に見れました。

 

問いかけはすべてお客さんからの返答がイエスになるように話しかけています。

 

そして、もし、一条のお家に住まわれるとしたら何か不安な事がおありでしょうかという質問をなげかけ、お客さん側もあれだけの大きな施設があり、沢山の方々の住宅を建築されているようなのですごく安心しました。という回答を得るとでは、一条のお家に住みませんかと問いかけ、お客さん側もどうすれば良いのでしょうかという返答をされた時にスケジュール表を見せ、このような流れになります。まずは、仮契約を結んでいただきます。預り金として100万円ご用意いただく事になります。

今回は、仮換地という事なので現時点では土地を触る事ができませんので仮換地先が明確になってからに間取り等の打ち合わせを行う事になります。万が一、一年以内に仮換地が明確にならない場合は、この仮契約は白紙解約となり、お預かりいたしました金額が全額返金させていただく事になります。

このような形ですがいかがでしょうか?

と言った感じで話をされていました。

お客さん側からは100万円は現金で用意すれば良いのでしょうかと問われましたので、お客様専用振込先をご用意いたしますので、銀行振り込みでお願いいたしますと返答されていました。

すぐに100万円用意いたしますとお客さんがお答えになられたので所長は仮契約の準備をいたしますので、契約書とそちらにサインをいただく日を設定したいのですが、この日とこの日とではどちらがご都合よろしいでしょうかと言われて、お客さんは両日とも仕事なのですがとおっしゃられましたがでは、お仕事を終えられた後、ご自宅にお伺いいたしますので夜にはなりますがいかがでしょうかと言われて、それではこの日でという事になりました。

 

この時は、私はまだ理解できていませんでしたが、名阪工場に行く前からその日に仮契約をお客さんと結ぶ事を目的として、すべての場所における話の内容を組み立てていたようです。

 

これが住宅営業の仕事なのですね。

 

私も数か月後にはこのスタイルを完成させ、その年の一条工務店新人賞を受賞する事になるわけですが、注文住宅における契約手法の王道は、商品を気に入らせるなのですね。

 

多くの住宅営業が間違っているのは注文住宅は間取りで契約してもらうという事なのです。

 

間取りなどは後で何とでもできます。

 

また、営業マンが間取り作成など行う事はお客さんに対して無礼以外のなにものでもありません。

 

間取り作成は建築士の仕事です。

 

その建築士に仕事をさせるのが住宅営業の仕事なのです。

 

どうすれば仕事をさせる事ができるかは、またの機会にしますが、このようにお客さんに契約行為をしてもらう為の道筋をこのたった一回の同行で覚える必要があったのと、また、その機会を得た事が私にとっては幸運だったように今では思えます。

 

さて、お客さんが帰られた後、所長は私には別段、何も話をされませんでした。

 

そして、仮契約書の作成から契約行為まですべてを所長が私の目の前で行う事になったのです。

 

この先のお話は次回に。

 

 

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伊丹展示場から名阪工場までは高速道路を使って行く事になります。

 

お客さんを所長の車の後部座席に乗せ、私は助手席に乗り、所長の運転で名阪工場に向かいます。

 

所長は宝塚インターの高速道路に乗るまでの間は、目につく場所場所で住まいづくりの参考になる話をいたしますなどと言いながら、車を走らせていました。

 

しかし、高速道路に乗った瞬間、まったく話をしなくなってしまいました。

 

道中は所長がお客さんにいろいろな話をしながら、お客さんの期待を膨らませながら行くからと言ってくれていたのですが、何も話さなくなったのです。

 

無音のまま、移動していても何となく気まずくなるような感じがしたのですが、何分、私にはこの時点では建築知識はほとんどありません。

 

また、場のもたし方なども訓練しておりませんので、さてどうしたものかとも思いながら、営業向けの書籍で勉強した話し方から雑談程度で何とか場をもたそうとしました。

 

また、所長とは初めての同行だったので、何を考えているのかもわからず、反対に私の事を営業マンとして試しているのかもしれないなどとも考えてしまい、結構大変でした。

 

そんなこんなで高速道路を降りたわけですが、高速(車専用道路)を降りたとたんに所長が話出しました。

 

高速道路を降りてからはさほど遠くない場所に名阪工場があったので、話している時間は短かったのですが、何とか場を白けさせることなく工場に到着しました。

 

初めて見る名阪工場は大変広かったです。

 

十数台ぐらいの観光バスが止められる専用の駐車場があり、それ以外にも乗用車がかなりの数、駐車できるスペースがありました。

 

私達は、施設に最も近い場所に車を止め、広大な敷地を見学しながら、一条工務店の話を所長からしてもらう事になりました。

 

とにかく広いですし、工場と言われていますが材料を加工しているのがメインではなく、京阪神間の建築現場への配送拠点になっています。

 

それゆえに数多くの建築資材が邸別にまとめられて積み上げられています。

 

お客さんの名前が印刷されたものがそれらの材料すべてに張り付けられています。

 

その数の莫大さに驚くわけです。

 

在来工法でまだまだアイヘッドではない時でしたから、柱・梁材だけでもすごい迫力です。

 

時々野物材も置かれているので、その迫力は文章では伝える事はできません。

 

また、一条の特長である出窓はユニットですから外壁の一部まで付いた状態で所せましと置かれていました。

 

その大きさは展示場で見るのとは全く違い、凄く大きく感じます。

 

お風呂も現場施工ではない為にすでに形になって箱状態で置かれています。

 

その大きさと数の多さに魅了されてしまいます。

 

巨大な倉庫の中には、免震・耐震実験体験装置が設置されており、免震装置付きの部屋と一条の耐震構造の部屋が隣接されており、震度7までの疑似体験をする事ができます。

 

免震装置の威力は、震度7でも震度3程度の揺れに収めるだけでは無く、揺れ方が通常の地震とは異なり、ワイングラスに入れた水ですらこぼれませんし、倒れません。

 

そして、もっとも驚くべき事は耐震構造の部屋の作りです。

 

日に何回も震度7の揺れを受けているにも関わらず、どこも壊れていないのです。

真の耐震力とは繰り返される地震に対して劣化しない事なのですから、この部屋だけを見てもその耐震力は高い事が立証されます。

 

これは、後々、三木市に建設されるE-ディフェンスのこけら落としに一条の在来工法の建物が使用された事でも世界中に証明される事になるわけです。

 

この倉庫には、沢山の木材が保管されており、見どころは床柱に使用される銘木が数多く置かれている事です。

 

通常設定されている床柱も同じ物が一本として存在しておりませんので、この場所に来ると自分で選ぶ事ができます。

 

また、設定品以外を選ぶ事もできますので、黒檀紫檀など超高級木材も好みで選べます。

 

倉庫の隣には比較棟が建築されており一条の内装材や住宅設備等が展示されています。

セミナールーム等もあり、ここで打ち合わせを行う事もできます。

 

工場らしい場所には、真壁和室ようの柱のカンナかけをしている場所が公開されています。

 

ヒノキ材のカンナクズは持ち帰りが可能なので、お家でお風呂に入れるとヒノキぶろの香りを楽しむ事ができます。

 

簡単に書ききれない場所なのですが、この場所をお客さん達と周り、いろいろと見学、研究していただきました。

 

研学も終盤になって来たので、出発する前に所長が言っていた契約の為のスケジュール表を何時出せばよいのかが気になってきましたが、まったく所長からの指示はありません。

 

そんな事を考えている間にでは、伊丹まで戻りましょうかという事になり、車に乗り込み、帰路についたのです。

 

幸いに帰りはお客さんもお疲れになられたようで、車中ではお昼寝タイムとなり、私も所長も黙って移動が出来ました。

 

さて、伊丹展示場に戻ってきたわけですが、バス研から戻った後が勝負と言われているのがこの後、わかってきます。

 

そして、私の営業スタイルのベースとなってくるのです。

 

その話は次回に。

 

 

 

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ザ・ヒストリー 新築住宅・注文住宅相談所 一条工務店営業編 VOL.9

ザ・ヒストリー

 

人それぞれ、いろいろな人生を送ってきたわけです。

 

岡本顧問事務所の代表である私にもいろんなことがあっての今なのですね。

 

この業界において皆さんの知らない事を沢山経験してきましたのでそれを歴史として書いて行く事にしましょうね。

 

他人の人生ですが、これから住宅を建築されようと思われる方々には必ずプラスになる事も沢山あると思いますよ。

 

それでは始めましょう。

 

さて、現場研学会の約束をお客さんとしたわけですが、建築現場が近県にもありません。

 

当時の一条工務店は、この阪神間には直系の営業所は今回初めてだったわけですが、京都や奈良、三重県には営業所はすでにありました。

 

そちらで丁度見どころの現場を探してもらったのですが、無かったようです。

 

第一、アイヘッドの建築現場はありません。

 

どうしようという事になったそうですが、私は何分、ど新人だったので状況はまったくわかりません。

 

所長がいろいろと考えてくれた結果、三重県にある一条工務店の工場に行く事になりました。

 

工場と言っても材料を製作しているわけではありません。

 

京阪神圏内の建築現場に配送する為の拠点です。

 

京阪神間の建築現場に出荷される前に一度、ここに集められて各現場に配送されます。

 

大きな倉庫なのですね。

 

また、バス研の会場になっておりますので一条の見せる為の施設にもなっています。

 

当時の一条工務店は在来一本でしたから、在来工法での見どころである和室の床柱や真壁用のヒノキ材の皮むき、つまりはカンナ工程を行うライン、免震装置体験部屋や一条工務店の標準装備内装品や各種比較コーナー、セミナールームなどがあります。

 

そちらにお客さんをお連れしようという事になったのですね。

 

通常はバス研学会などの大イベントで使用されるので単独使用には、使われる事はありませんが所長が連絡をして特別に会場を開けてもらう事になりました。

 

内部を説明する専属人はいませんので所長が説明する事になりました。

 

契約の話もするとの事でしたので契約までのスケジュール表を2種類用意する事になりました。

 

一条では、契約の流れは大きくわけて2種類あります。

 

一発本契約と土地無し仮契約です。

 

いずれの契約も土地が有る場合は使う事はできます。

 

今回はどちらを使うかは所長が案内中に検討するから両方をもって行くようにと言われて、2種類用意しました。

 

伊丹から三重県の名阪工場(伊賀市)までは所長の車にお客さんと同席し、所長の運転で向かう事になりました。

 

所長はホンダのレジェンドという車でしたのでお客さんはご夫婦2人だったので広さ的にも問題なさそうでした。

 

さて、準備もでき、当日、お客さんを乗せて名阪工場まで向かう事になったのですが、初心者の私には、これから先、どんな感じになって行くのだろうというワクワク感と所長という人をまったく知らないので、道中と工場についた後、営業としてどのような態度・対応をしたらよいのだろうと言ったような不安でワクワクソワソワしながら車に乗りました。

 

その不安は出発後、すぐに的中するわけです。

 

その話は、次回に。

 

岡本顧問事務所は、建築業者・ハウスメーカー向けには、営業戦略・営業教育の営業顧問業務を行い、また、一般の方向けには新築住宅・注文住宅相談所として個人宅建築計画すべてに関して、指導・サポート業務を行う住宅建築における専門家、住宅コンサルタント・住宅建築アドバイザーです。

 

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