注文住宅では、必ず間取りをこしらえなければならない。
当たり前の事だけど、この間取り作成が注文住宅の醍醐味なんだよね。
間取りとは、部屋の配置だけでは無いよ。
内観や外観まで、敷地の形状を生かしたマイホームすべてをプロデュースする事なんだよね。
この間取り作成に対して、実際に依頼するためには、大きく分けて３種類の言葉が出てくる。
これが表題に書いてある
「建築士」
「設計士」
「建築家」
なんだよね。
注文住宅を考えている人は、一度は見聞きしたことはあると思うよ。
でも、この３つの言葉、どう違うのか知っているかい。
日本の法律上、仕事としての資格制で確かな種類があるのは、「建築士」だけなんだよ。
後は、資格では無いんだよね。単なる名称。下手をすれば自称っていうやつなんだね。
「建築士」には、「木造」、「２級」、「１級」という明確に建築できる建物の規模や工法が区分わけされているし、資格を得る為の知識の範囲と難度もある。
「１級」が最も広範囲で難関とされているだけでなく、建築物すべてに関して設計業務を行う事ができる正しい資格なんだ。
では、「設計士」と何かと言うと、業務を行っている人の名称でしかないわけ。
設計業務を会社の仕事として行っているから「設計士」であって、国家的に認められた責任があるわけでは無いんだよね。
つまりは、建築士の免許を持っていなくても設計という業務を行う事はできるけど、実際に建築する場合は、建築士の資格のある人に内容を確認してもらい、建築士に最終的な図面作製等、申請関係の書類等も作ってもらう必要があるわけ。
では、「建築家」とはどういう人なんだろうね。
テレビや雑誌、その他の媒体によく出てくる「建築家」って言葉、例えば東京五輪のメイン会場を設計した「建築家」やどこそこの公立博物館や公共施設を設計した「建築家」、こんな感じで顔写真入りで出てくるよね。
基本的に「建築家」と呼ばれている人達は、設計業務でも師匠設計と呼ばれる見てくれデザインを設計したがる人達が多いわけ。
建築できる建物を設計するわけなんだから、建築士の資格を持っているわけだけど、設計業務には、いくつかの工程があって、最も派手で目立つのがデザイン設計、つまりは意匠性の部分なんだよね。
ここを重点的に行うのが「建築家」と呼ばれる人達なんだよね。
奇抜なデザインで目を引く建物や施設を設計して、建築できるような構造計算や実施設計は他の建築士達が行うって感じかな。
さて、一般の個人宅を建築する場合、誰に頼むのがベストなのかと言うと、立地条件にも関係するけど、当たり前の土地に当たり前の一般人の家を建築するのであれば、設計士でも建築士でも構わないわけ。
問題のある土地や人とは一風違う変わった個性を重視したいのであれば、建築家に相談するのがベターかな。
建築士や設計士は、キツイ個性はあまりないケースが大半だけど、建築家はかなり個性の強いアーティスト系が多いから、ごり押しも覚悟の上で、しかも耐久性や耐震性に関しても、また、施工性に対しても良く考えないと痛い目にあう事もあるよ。
個性が強すぎるとメンテナンスが大変だと思ってもハズレの考えでは無いからね。
いずれにしても、設計だけ出来ても施工できなければ絵に描いた餅なので、建築設計事務所に依頼するときは、施工会社が確かな会社なのかを確かめてからでないと、設計業者と施工業者との板挟みになって、しんどい思いをするのはお客さんという事を知っておくべきだよ。
これでわかったと思うけど、建築設計事務所、工務店、建築会社、ハウスメーカー。
何処に自宅建築を依頼するのかという比べ方は、ナンセンスなんだよね。
建築とは、設計業務と施工業務、アフター業務の３つの流れがあるわけ。
これをシステマチックに実現できない場合は、お客さんが各フェーズ毎に自分で選別して、対処しなければならない事になるんだよね。
詳しい話は、今回はしないけど、基本的なこの業界の事を知らないで注文住宅などを進めるのは、大変危険だという事だけはこれでわかったよね。
ここからはいつもと同じ文章だけど、
とまあ、いろいろとこの業界にあるわけだから、真剣に注文住宅をしようと思っている人達は、充分注意するか、専門家に一度相談するとかして、自己防衛することも考えないとね。
俺はこんな性格なんだから、人当たりが良いというイメージではない。
文章もセミナー講座も厳しい言い方しかしない。
しかし、真剣に悩んでいる人には、大きな力になれるんだよね。
軟な業界ではないからね。
芯の弱い人では注文住宅の成功は困難なんだよね。
だから強い人が必要なわけ。
インディペンデンスでね。
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真剣な人であれば、いつでもウエルカムだよ。
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