注文住宅を失敗させない注文住宅マスターからのアドバイス

マイホーム計画、注文住宅を中心に業界の裏表や本音を書いて行きます。

建築業界ってやっぱり、おかしい。何故こんな対応ができるのか?(大手鉄骨メーカー編)

私は、建築業界に40歳で転職して来て、今年58歳になりますから、ほぼ18年ぐらい、いるわけです。

 

大学を出てすぐに就職したのは大手製薬会社で配属先は総合システム部、つまりはコンピューター部門だったのですね。

 

新入社員ですので職責はありませんが、会社内の扱いは管理職と同じ制限を受ける事になります。残業等は、普通に申告できましたが、社内機密書類や個人の給与や社内預金を管理するデーターを取り扱うという事で、組合には入ることはできませんでした。

 

コンピュータールームには、施錠がされており、関係者以外は入ることはできません。

 

すべてに関して、厳しい管理下の中で業務を行っていたわけです。

 

また、大変細かな繊細な業務が多く、個人の失敗が会社全体に及ぼす影響がすごく大きな部署でした。

 

いつも緊張しながら仕事をしていたわけですね。

 

そのような環境で社会人として育ってきたわけなので、この業界に入った時に何という間抜けな業界なのかと心底思いました。

 

まあ、業種が変わった事もあり、営業という業種がそうなのか、この業界が変なのかがわかるまでは時間がかかったわけですが・・・

 

さて、住宅営業の現役から注文住宅の専門家として住宅コンサルタントをするようになって、もう何年も経ちますが、未だに変わらない相談があります。

 

契約後のトラブル相談なのですね。

 

しかも、みんな同じような内容なのです。

 

ここ最近の相談を例にして書きますから、これから注文住宅を検討しようとされている方は良く考えてくださいね。

 

誰もが知る大手ハイコスト鉄骨系ハウスメーカーで契約された方からの相談でした。まだ、解決していないのであえて社名は伏せておきます。

また、この会社だけがこのような馬鹿げた失態をしているわけではありません。

すべてのハウスメーカー工務店も含めた建築会社が同じような愚かな行為をしているといっても過言ではない事を、よく理解しておいてください。

 

決して他人事、対岸の火事ではありません。

 

契約後のトラブルはいろいろなパターンがありますが、今回のケースは少し特殊です。

 

営業マンは、若手では無く、そこそこ年齢の行った人だそうです。直接面談しておりませんので、どんな感じの人なのかもわかりませんが、大体は想像はつきます。

 

断っても断っても、引き下がらないというある意味、根性のある営業マンなのでしょうが、ごり押しと誠意のある営業とは全く意味が違います。今回のこの営業は、ごり押し、無理やり系だったのですね。

 

普通のお客さんで、ごり押しに負ける人達には、同じような特徴があるわけですが、面倒になってしまって、まあまあ名前も通っているし、建築している家(展示場等)の雰囲気もいい感じだから、どうせ建築するのであれば、ここでもいいかって最後は思ってしまうわけです。

 

そもそも、これが間違いなのですがね・・・

 

この相談内容が特殊に思ったのは、建築予定が未確定であるにも関わらず、仮の建築地で請負契約を行っている事です。

 

お客さんの親族の持っている土地に建築出来たら建築したい程度の感じであるにも関わらず、請負契約をしているわけです。

 

通常は、土地所有者の承諾がなければ、請負契約を行う事はありません。その理由はいたって簡単です。

契約書には、土地の住所等が記載されており、その土地で建築出来る事が大前提なわけです。

つまり、建築地が変更になれば、契約のやり直しが起こるわけです。

土地無しになってしまうと、契約そのものが破棄されることになり、双方に何もメリットは無いのですね。

 

今回は、この可能性が大きい状態で契約をしているわけです。

 

しかも、契約金に関しても、お客さん側は契約する気持ちが無かった時にごり押しされて契約になったわけですから、手持ち資金が少ないわけです。実際にお金が無かったわけではないようですが、現金化をすぐにできるのは50万円そこそこだったそうです。

 

するとこのハウスメーカーの営業は、52万円で契約しますので、すぐに振り込んでくださいと言ったわけなのですね。

 

お客さんも渋々なのですから、すぐには振り込まなかったようです。

 

すると催促がこの営業から来て、激怒しながら振り込み要求をしてきたそうです。どの程度の言い方なのかは、この相談者が言っているだけの情報なのでわかりませんが、それにしても異常な光景です。

 

請負契約に関しては、流れがあることは何度も私の記事に書いていますが、この請負契約に関しては、大手ハウスメーカーがしている事は、尋常ではない、どの建築会社にも劣る行為である言えます。

 

順番は、建築における重要事項の説明(建築士法第24条の7の説明)の後、請負契約書の説明、契約約款の内容説明、融資等々の細かな説明の後、記名捺印となります。

 

私が立ち会うケースでは、概ね4時間から長い時は8時間程度かかります。

 

これが、重要事項の説明が数分程度で説明というよりもサインする場所を示しただけ、その後も簡単に説明されただけで記名捺印だったようです。

 

さて、ここだけ見ても異常すぎる契約だったのですが、これからがもっと異常なのですね。

 

契約の後、数日たって相談者が解約を申し出たそうです。

その理由は、ご主人の転勤と建築予定地が確保できなくなったからだそうです。これに関しては、真意のほどは、私にはわかりませんが、事実だと考えて話を進めましょう。

 

通常、契約後、数日経過しても打ち合わせ等を行っていない場合は、何も進展がないわけです。

 

その時点においての解約行為に対しては、契約までの内容が内容だけに今回のケースでは、印紙代程度は必要にはなるでしょうが、契約金の返還をするのが人道的配慮という事になります。

 

大手ブランドメーカーなのですから、メーカーのイメージや評判の事もありますし、第一に50万円そこそこのお金を解約客からもらったところ、会社には何もメリットはありません。

 

理由が理由なだけに、今後の事を考えて綺麗に精算するのが賢いやり方なのです。

 

しかし、この営業マンやその上席者は違ったようです。

 

会社のルールという一般的には何も効力を持たない、しかも相談者に責任ある立場の人間が書類を見せながら説明するわけでもなく、その一文だけをさらりと見せてこの営業マンが、52万円を没収するといってゆずらないようなのですね。

 

その理由は、建築士が図面作製を行う費用として、明示された金額の3分の2をもらう事となっているので、52万はもらいますというようです。

 

すべての人がおかしいと思うわけです。

 

契約前の建築士の費用に関しては、請負契約を含め契約時に交わされた書類には何も記載はありませんし、通常、事前に約束が無ければ無料なのです。

 

請負時に説明された内容は、すべて請負契約後に発生する事に関して適応されます。

 

今回は、契約後、打ち合わせを行っていませんから、建築士が図面を画いていないわけです。

 

にも拘わらず、社内ルールなので、お金をよこせと言っているわけなのですね。

 

相談者とハウスメーカーの担当営業とその上席者の店長と話をしていたようですが、水掛け論で最終的には連絡も付かないような感じになったようです。

 

可笑しな話です。

 

営業マンと連絡がつかなくなるような事が、実際にあるのですね。

 

反対ならわからんでもないですが。

 

営業は仕事を放棄しているのですね。

 

弁護士を入れての三者面談で話し合いをするような事を営業に連絡を入れた時に、この営業マンは「どうぞ、ご自由に」と言ったようです。

 

さて、この話を皆さんはどう思われるのでしょうね。

 

そんな営業マンがいるんだな~あ。

 

たまたま、ハズレを引いたんだな~あ、可哀そうに。

 

こんな風に思っている人達は、間違っていますよ。

 

はっきり言いますが、こんな営業マンばかりなんです。

 

形は違っても、性根は同じなのです。

 

よく考えてくださいね。

 

この営業マン、新人でも何でもないのです。

 

何十年もこの業界にいて、恐らくいくつも住宅を建築してきたわけです。

 

恐らく、大した実績を残してきたわけでは無いと思いますが、第一、いい年になっているのも関わらず、店長すらなれていないのですからね。

 

しかも、その店長も同じ穴のムジナなのですね。

 

賢い正しい事ができる人であれば、このような馬鹿な部下がしでかした失態のしりふきをして、お客さんを開放させてあげるのが店長としての役目なのですが、同じようにある意味、トラブル隠蔽をはかっているわけなのです。

 

そのような人間を店長に据えておいているこの会社の上層部もまた、間抜けなのです。

 

これは氷山の一角なのですね。

 

誰も正そうとしないから、また、失態を隠蔽させるから、いつまでたってもおかしな業界なのです。

 

私は、このような相談が来るたびに残念な気持ちになります。

 

どうして、もっと早くに私のところに来なかったのか?

 

なぜ、自分達だけで進めてしまっているのか?

 

確実に言える事は、私のところに最初に着ておれば、このような事態には決してならなかったという事です。

 

まず間違いなく、このような馬鹿げた行為を行う営業マンを担当にする事はありません。

 

同じ会社であっても、まったく違った結果になっていたと言えます。

 

それだけに残念なのですね。

 

この相談者に対しては、弁護士を入れて話を進める事を前提にその前に一点だけ、確かめてみる事で相手の最後の誠意を確認することができるという話とその方法を伝えておきました。

 

この方とは、電話で2日間、延べ7時間以上お話をして、得られた結果なのです。

 

私に電話するまでは、夜も寝る事ができず、精神的にもしんどかったそうですが、私と電話で話をしてからは、夜も良く眠れるようにもなり、考え方も前向きになられたそうです。

 

それはそれで良かったのですが、もともとがこんな感じなので、残念で仕方がありません。

 

このように、当たり前の事が当たり前に出来ていない業界と言う事を今一度、よく考えて、普通の人が普通に考えると痛い目にあうかも知れないと思ってください。

 

何かしらの不安や助けが必要であれば、いつでも連絡してきてくださいね。

 

私に相談するには、遠慮は無縁です。

 

真剣な方であれば、大丈夫です。

 

例え電話での相談であっても費用はいただくことはございません。

 

本物の注文住宅の考え方が出来ずに困っている方。

真剣に助けを必要とされている方は、下記の相談フォームを活用してください。(メールアドレスの間違いが無い事を充分に確認してから送るようにしてくださいね。こちらからの返信ができませんから)


相談フォーム

 

セミナー講座、時々追加中。

注文住宅で自宅建築を希望される方、必見の動画です。

この講座通りに進めると成功のチャンスが各段にアップします。

じっくりと最後までご覧ください。

 

しくじらない為の注文住宅講座

 

専門家と話をする事で気が休まる事や落ち着く事が沢山あります。

落胆したり困惑したり、いろいろな悩みでしんどくなった時は私に

連絡されてみてください。きっと、心が休まりますよ。

電話でより詳しく聞きたいという場合は、電話での相談もお受けいたします。またラインの無料通話も対応いたします。ラインのID検索で見つける事ができるようにいたしますので、相談フォームにその旨をお書きの上、ご連絡ください。

 

 

マイホームが欲しいと思ったら「新築住宅・注文住宅相談所」にご相談ください。相談は無料です。