ネットで何でもかんでも自分で好きな時にお金をかけずに情報を得ることが出来るようになってからなのでしょうが、根本的な事を知らないで知りたい事だけを知ろうとする傾向が強くなっているように感じます。
また、ネット内の流行に流されてしまっている人達も多くいる事でしょう。
注文住宅の世界では、今更のように断熱や省エネルギーに関して、いろいろな情報が飛び交っています。
確かに2030年対応や2050年構想に対して、政府も重い腰をやっとあげていろいろな情報を発信しだしたこともあるのでしょうが、もっと根本的な事を正さない限り、単なる流行、うわべだけの対策になってしまうのは今に始まった事ではないのですね。
ここで簡単な質問を皆さんにしてみましょう。
住宅って、何故、動かないのかご存じでしょうか?
結構大きな地震が来ても、住宅が数メーター移動したと言ったような話を聞いた事はないと思います。
何故、住宅は大きな地震が来ても、台風で強い風が吹いても、自動車がぶつかっても動かないのでしょうか?
その理由は、地面と基礎構造と建物そのものに理由があるのです。
基礎を作る時に、地面を掘りますが、実際に掘っているところを見た事がある人は疑問に思う事はないのでしょうか?
2階建て、3階建ての建物を建築するわりには、掘っている深さが浅いと感じた事はありませんか?
これはどうしてなのでしょうかね???
実は、住宅が動かない理由は、地面を深く掘って、地面と強く結束しているからではないのです。
地面と建物の基礎との摩擦抵抗で動かないのです。
建物の自重と地面の土質、基礎のコンクリート構造の間には綿密な関係があるのです。
摩擦抵抗、摩擦力が正しく計算されているから建物は動く事が無いのですね。
この事をよく考えてみると、地盤面の摩擦力が建物が永久に存在する為に大変重要な事柄になる事は簡単にわかると思います。
しかし、その重要な地面に関しての調査時に建物設計の責任がある建築士が立ち会っていないという事実をどのように考えるべきなのでしょうね。
このような部分が現在の建築業界の病であり、闇の部分なのです。
高性能住宅としての断熱性能や耐久性能、当然ながら耐震性能などを図面上だけで机上の空論を作り上げても、実際に現物として現場に建築されている建物に関しては、設計責任のある建築士が確認すべき事柄を確認できているとは言えない場合が多数あるという事なのです、
私は、このような建築業界の弱い部分にメスをいれ、私のお客さん宅だけは、現地における確認時には担当建築士の立ち合いと施主であるお客さんの同席、担当営業の立ち合いを全棟、実施してきました。
現地確認には、地盤調査も当然ながら含まれます。
地盤調査時に確認すべき事は、不同沈下の可能性だけではなく、摩擦抵抗に関しての考察も行うわけです。
詳しくは書きませんが、このような当たり前の事ができていてからのUa値やC値、デザインのお話になるのです。
当たり前の事を当たり前に行っているという事実がない限り、その先の話は絵に描いた餅、簡単に足元をすくわれるような事柄なのです。
本来は、知る必要のないこのような事柄に関して、担当している営業マンや建築士が本当に誠実な人間であれば良いのですが、そうなのかどうなのかも確認しないと分からないのもこの業界の闇なのですね。
さて、いかがでしたか。
このような心配事を少しでも無くしたいと思われる方は私まで連絡ください。
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岡本顧問事務所は、建築業者・ハウスメーカー向けには、営業戦略・営業教育の営業顧問業務を行い、また、一般の方向けには新築住宅・注文住宅相談所として個人宅建築計画すべてに関して、指導・サポート業務を行う住宅建築における専門家、住宅コンサルタント・住宅建築アドバイザーです。
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