私は、買う気が無い、買えない商品の場合、それらを売っている店舗に行く事も入る事もありません。
要は買える場合だけ、店舗に入るのですね。
今もこの考え方は変わっておりません。
しかし、この考え方で一点だけ後悔しているのが住宅に関してなのですね。
もう、２０年前のお話、まだ、この業界に入る前のお話です。
自宅を建築する為に情報収集していた頃の話なのですが、当時、和歌山県の橋本市に住んでおりましたので、住宅公園と言えば堺市の中百舌鳥にあるABCハウジングぐらいしかしりませんでした。
インターネットも今のように簡単に情報収集できるような状況ではありませんでしたので、週刊・月刊の住宅情報誌を買ってよく読んでいました。
建築場所は兵庫県の西宮市で注文住宅と決まった時ですら、大手ハウスメーカーの建物を検討する事はありませんでした。
その理由は、自分達が購入できる住宅では無いと勝手に判断していたのですね。
当時、私は建築に関しては一度自宅を購入しただけの完全な素人でした。
当然ながら、資金・支払い計画など、また、注文住宅のセオリーなど知る事はありませんでした。
これは、家内も同じで、ハウスメーカーの建物はどれも立派でまた、メーカー名もほとんど知る事はありませんでした。
情報誌に掲載されている住宅公園の様子や住宅展示場の写真を見るたびに、我々には関係の無い世界の方々が住む建物なのだろうと勝手に判断していたのですね。
私は、今もこの判断に対して、後悔しています。
予算的にも支払い的にも何ら問題の無い価格帯で大手ハウスメーカーの建物を建築する事はできたのです。
これは、後に、この業界に入り、いろいろな事を知る事でわかって来たことなのです。
今も、自分の家族には申し訳の無い事をしたと考えています。
住宅性能や安全性、デザイン性や快適性に関してもまったく違った建物を持つことが出来たのに、しなかったのですからね。
しかも、この業界に居るので、私のお客さんの方が私の自宅よりもはるかに良い住まいになっている事が家族に対して、申し訳ない気持ちもあるのですね。
なぜ、あの時、ハウスメーカーの住宅展示場に行かなかったのでしょう。
その理由は、単純に敷居が高い、買えないと思っていたからなのですね。
また、営業マンが怖かったというのもあります。
怖いというのは、やくざとかそんな感じの怖さではなく、何も知らないで誰もミカタがいないのに買えるかどうかも分からないのに、住宅展示場に入って来た事に対しての営業マンの対応が怖かったのですね。
意外だと思われるかもしれませんが、素人時代とは誰もが同じようなものだと思いますよ。
私は未だに買う気持ちが無い状況ではBMWやベンツ、ポルシェのショールームに入る事ができませんし、アルマーニやシャネルの店舗にも入る事ができていません。
だから私は、大手ハウスメーカーの住宅展示場に行かれる方々は、勇気があるなあっていつも思うわけです。
勇気を出して住宅展示場に行っても、本来の目的を完遂できているかは別として、展示場に入るには大変な勇気がいると思います。
私には、その勇気が無かっただけのことなのかと言えば、そうではないのですね。
ミカタが欲しかったというのが本音なのですね。
住宅展示場に行く目的は、買う事が目的なのです。
買えるか買えないかを正しく判断する事が重要なのです。
それと初めての場所、初めての人に合うときの自分たちの立場も重要です。
もし、それらに精通している自分達側にミカタになれる人が一緒にいてくれたらどれだけ心強かったことでしょう。
そう思いませんか？
だから、私はこの仕事を作り出したのですね。
大手ハウスメーカーの住宅展示場に入るには、勇気が必要だと思いませんか？
それを手助けする人がいれば、もっと安心して、住宅展示場に入る事ができると思いませんか？
そして、買える住宅がハウスメーカーの住宅だとしたらうれしいと思いませんか？
私が貴方のミカタとなり、助けになりましょう。
それでハウスメーカーで素晴らしい自宅を実現し、私のように後悔するようなマイホーム計画にしないようにしましょう。
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