今回は、断熱材のお話。
そもそも、一軒の自宅を建築するために断熱材の優劣を理解しなければならないのはナンセンスな話だと思うよ。
住宅・建築業界で仕事をしている人でもよくわかっていない人は沢山いるからね。
お客さんが断熱材の指定をすることは、論外だと思うよ。
そもそも、断熱材に優劣があると思っている事自体が問題なんだけどね。
断熱材には、いくつかの種類があるのは、自宅を持ちたいと思っている人なら知っているとは思うよ。
「グラスウール」や「ロックウール」。「EPS」や「XPS」。「セルロースファイバー」や「ウレタンフォーム」等々。
名前ぐらいは聞いたことはあると思うよ。
でもね、これらの断熱材に優劣があるというのは間違った考え方なんだよね。
それぞれに断熱材としての特徴があり、また、グレードがあるために、断熱力には違いがある事を性能差として優劣と思っている人達がいる事は事実だけどね。
どの断熱材が良くてどの断熱材が良く無いという事を言っているわけでは無いということを理解しておく必要があると思うよ。
断熱材は、建築において単体で使う材用では無いのだよね。
工法と使用場所によって、最適な断熱材があるだけの事なんだよね。
どの断熱材も施工上に課題があるために、施工者、つまりは職人達の技量に左右されやすいので、施工差を性能差と勘違いしている人が沢山いるわけなんだよね。
断熱材の性能差はグレードの差なんだけど、同じ種類の断熱材を使うのであれば、グレードの高い断熱材を選ぶ方が良いわけなんだよね。
後は、施工業者の選択に任せて、最良の方法で最高の効果を発揮できる断熱材の選択をしてもらって、正しく丁寧に施工してもらうだけで、期待した断熱効果は得られるのだよね。
そこで問題になってくるのが、施工業者側に断熱材に関しての知識と施工能力があるかという事なんだよね。
こればかりは、施工会社に問うしかないのだよね。
納得のゆく説明と実績があればいいんだけど、説明が論理的でないとか、実績が乏しいとかであれば、本当に大丈夫と疑うべきなんだよね。
その場合は、その会社を辞めるか、どうしてもその会社で進めたいのであれば外部の専門家からの指導を受けるしかないんだよね。
お客さん自身でネットの情報等を頼りにして、にわか知識で進めると痛い目にあうからやめた方がいいよ。
建築の世界には、何が良くて何が良くないという事よりも、正しい知識で正しく理解できていないことが沢山あるわけ。
個々の細かい内容までは、ブログなどでは書くことはできないから、本当は一般人は専門家に頼るのが最適な選択だと私は思うけどね。
でも、専門家って何処にいるのか知っている人は、少ないよね。
おっと、もうこんな時間になってしまったね。
この続きは、またの機会にね!
新築住宅・注文住宅に関する質問は、質問フォームにてお受けいたします。