ザ・ヒストリー
人それぞれ、いろいろな人生を送ってきたわけです。
岡本顧問事務所の代表である私にもいろんなことがあっての今なのですね。
この業界において皆さんの知らない事を沢山経験してきましたのでそれを歴史として書いて行く事にしましょうね。
他人の人生ですが、これから住宅を建築されようと思われる方々には必ずプラスになる事も沢山あると思いますよ。
それでは始めましょう。
伊丹展示場から名阪工場までは高速道路を使って行く事になります。
お客さんを所長の車の後部座席に乗せ、私は助手席に乗り、所長の運転で名阪工場に向かいます。
所長は宝塚インターの高速道路に乗るまでの間は、目につく場所場所で住まいづくりの参考になる話をいたしますなどと言いながら、車を走らせていました。
しかし、高速道路に乗った瞬間、まったく話をしなくなってしまいました。
道中は所長がお客さんにいろいろな話をしながら、お客さんの期待を膨らませながら行くからと言ってくれていたのですが、何も話さなくなったのです。
無音のまま、移動していても何となく気まずくなるような感じがしたのですが、何分、私にはこの時点では建築知識はほとんどありません。
また、場のもたし方なども訓練しておりませんので、さてどうしたものかとも思いながら、営業向けの書籍で勉強した話し方から雑談程度で何とか場をもたそうとしました。
また、所長とは初めての同行だったので、何を考えているのかもわからず、反対に私の事を営業マンとして試しているのかもしれないなどとも考えてしまい、結構大変でした。
そんなこんなで高速道路を降りたわけですが、高速(車専用道路)を降りたとたんに所長が話出しました。
高速道路を降りてからはさほど遠くない場所に名阪工場があったので、話している時間は短かったのですが、何とか場を白けさせることなく工場に到着しました。
初めて見る名阪工場は大変広かったです。
十数台ぐらいの観光バスが止められる専用の駐車場があり、それ以外にも乗用車がかなりの数、駐車できるスペースがありました。
私達は、施設に最も近い場所に車を止め、広大な敷地を見学しながら、一条工務店の話を所長からしてもらう事になりました。
とにかく広いですし、工場と言われていますが材料を加工しているのがメインではなく、京阪神間の建築現場への配送拠点になっています。
それゆえに数多くの建築資材が邸別にまとめられて積み上げられています。
お客さんの名前が印刷されたものがそれらの材料すべてに張り付けられています。
その数の莫大さに驚くわけです。
在来工法でまだまだアイヘッドではない時でしたから、柱・梁材だけでもすごい迫力です。
時々野物材も置かれているので、その迫力は文章では伝える事はできません。
また、一条の特長である出窓はユニットですから外壁の一部まで付いた状態で所せましと置かれていました。
その大きさは展示場で見るのとは全く違い、凄く大きく感じます。
お風呂も現場施工ではない為にすでに形になって箱状態で置かれています。
その大きさと数の多さに魅了されてしまいます。
巨大な倉庫の中には、免震・耐震実験体験装置が設置されており、免震装置付きの部屋と一条の耐震構造の部屋が隣接されており、震度7までの疑似体験をする事ができます。
免震装置の威力は、震度7でも震度3程度の揺れに収めるだけでは無く、揺れ方が通常の地震とは異なり、ワイングラスに入れた水ですらこぼれませんし、倒れません。
そして、もっとも驚くべき事は耐震構造の部屋の作りです。
日に何回も震度7の揺れを受けているにも関わらず、どこも壊れていないのです。
真の耐震力とは繰り返される地震に対して劣化しない事なのですから、この部屋だけを見てもその耐震力は高い事が立証されます。
これは、後々、三木市に建設されるE-ディフェンスのこけら落としに一条の在来工法の建物が使用された事でも世界中に証明される事になるわけです。
この倉庫には、沢山の木材が保管されており、見どころは床柱に使用される銘木が数多く置かれている事です。
通常設定されている床柱も同じ物が一本として存在しておりませんので、この場所に来ると自分で選ぶ事ができます。
また、設定品以外を選ぶ事もできますので、黒檀紫檀など超高級木材も好みで選べます。
倉庫の隣には比較棟が建築されており一条の内装材や住宅設備等が展示されています。
セミナールーム等もあり、ここで打ち合わせを行う事もできます。
工場らしい場所には、真壁和室ようの柱のカンナかけをしている場所が公開されています。
ヒノキ材のカンナクズは持ち帰りが可能なので、お家でお風呂に入れるとヒノキぶろの香りを楽しむ事ができます。
簡単に書ききれない場所なのですが、この場所をお客さん達と周り、いろいろと見学、研究していただきました。
研学も終盤になって来たので、出発する前に所長が言っていた契約の為のスケジュール表を何時出せばよいのかが気になってきましたが、まったく所長からの指示はありません。
そんな事を考えている間にでは、伊丹まで戻りましょうかという事になり、車に乗り込み、帰路についたのです。
幸いに帰りはお客さんもお疲れになられたようで、車中ではお昼寝タイムとなり、私も所長も黙って移動が出来ました。
さて、伊丹展示場に戻ってきたわけですが、バス研から戻った後が勝負と言われているのがこの後、わかってきます。
そして、私の営業スタイルのベースとなってくるのです。
その話は次回に。
岡本顧問事務所は、建築業者・ハウスメーカー向けには、営業戦略・営業教育の営業顧問業務を行い、また、一般の方向けには新築住宅・注文住宅相談所として個人宅建築計画すべてに関して、指導・サポート業務を行う住宅建築における専門家、住宅コンサルタント・住宅建築アドバイザーです。
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住宅コンサルタント 住宅アドバイザー 住宅プロデューサー