注文住宅を失敗させない注文住宅マスターからのアドバイス

マイホーム計画、注文住宅を中心に業界の裏表や本音を書いて行きます。

VOL.1 タマホームのXでトラブル、これらをどう回避するか? 

令和6年2月2日にタマホームのホームページに

「X(旧 Twitter)上における当社に対する不適切な投稿について」というニュースリリース掲示された事はご存じだと思います。

 

 

ツイッターの現行Xに一般人が投稿した記事に対してのタマホームからの対応のようですが、スラップ訴訟とも言われている事からかなり深刻な状況のようです。

 

SNSに投稿するネットの住人達にはいろんな価値観の人達がいる事はどの企業も理解している事ですが、初期対応が現場に任されている関係上、小さい火種を大火災にしてしまう事も時々あるのです。

 

今回も恐らくはそれなのでしょうね。

 

いずれにしても、刑事責任を一般人に取らせるという事に関して、企業の公式ホームページに掲示する事は、いろいろな反応を世間にもたらす事は間違いの無い事です。

 

さて、このような問題になる火種は、どのハウスメーカーでも建築会社、工務店でも日々起こっています。

 

特に不特定多数の一般人の来場を促進している住宅展示場内では毎日、どこかで同じような事が起こっています。

 

一般人の考え方は、住宅展示場はそのメーカーの顔であり、総力をもって丁寧に作り上げられた見本品のように思っている感があります。

 

しかし、企業側は建築期間を出来るだけ短くして商機を逃さないようにするために突貫工事を行うのが一般的なのです。

 

確かに見てくれに関しては、そのメーカーが考えている意匠性に対して、また、販売したい商品に特化はしますが作り込みは決して丁寧とは言えません。

 

どちらかと言うとお客さんの家の方が数倍丁寧に作られる事の方が多いのです。

 

ここを取り違えている一般人達が住宅展示場を見て、あらさがしをしてしまうと厄介な事になって行くわけです。

 

今回の事件の発端もここから始まっているわけですね。

 

一般人が知らないでこの業界では当たり前の事があります。

 

それは、多少の手直しはあって当たり前の商品であるという考え方です。

 

一般人は、手直しが無いのが当たり前と考えているようですが、この業界はその真逆なのですね。

 

冷静になって考えてみると分かる事ですが、住宅建築に関しては品質管理が行われません。

 

一般人が慣れ親しんでいる商品は品質管理がされた完成品です。

 

ISOの規格が取れている商品が大半でしょう。

 

それは工場で完成されるから実現できるのであって、住宅がすべて個別対応で屋外で作られます。

 

品質管理は実質不可能なのですね。

 

また、総部品数が半端なく多く、また、その時々に対して別々の職人達が自分の担当作業を行います。

 

これによるエラーも多々出てくるのです。

 

釘の打ち忘れや傷等は、この業界ではあって当たり前の事なのですね。

 

それ故に引き渡し前にそれらに気がついた場合は、手直しを行い、また、住み続けている間に気がついた事に関しても当初の予定通りに戻す為の手直しを行うわけです。

 

今回の事例のように展示場内に釘の頭が見えている程度は、どの会社でもあるわけなのです。

 

そもそも住宅展示場内は基本写真撮影を禁じているメーカーが大半なのですが、タマホームに関してももし、同様であれば来場者に写真撮影を断り、それを無視して写真を撮るような行動を起こした場合は、即退場してもらうようにするのが基本です。

 

何故、写真撮影を禁止しているのかなどといった事は愚問です。

 

どの会社にも社内ルールが存在しているわけですから、それらの理由などは一般人は知る必要もありませんし、承諾できないのであれば見せる必要もありません。

 

まず、この点に対して、双方が理解しておけば、火種の段階で今回の件は消せたわけです。

 

ここを失敗したからと言って、今回のような大事にはすぐにはなりません。

 

次回はそれについて書いて行く事にしましょう。

 

 

岡本顧問事務所は、建築業者・ハウスメーカー向けには、営業戦略・営業教育の営業顧問業務を行い、また、一般の方向けには新築住宅・注文住宅相談所として個人宅建築計画すべてに関して、指導・サポート業務を行う住宅建築における専門家、住宅コンサルタント・住宅建築アドバイザーです。

 

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