注文住宅を失敗させない注文住宅マスターからのアドバイス

マイホーム計画、注文住宅を中心に業界の裏表や本音を書いて行きます。

そろそろアルミサッシは終焉かな。

今日は、窓枠、サッシに関して書いてみようと思うよ。

 

戦後、昭和30年代中盤から建築物の窓枠に沢山採用されてきたアルミ素材の窓枠サッシ。

 

日本のアルミ加工能力の高さとアルミ素材の活路として2つの選択をした一つだよね。

 

木製枠サッシに比べて軽くて密閉性も高かった(木製に比べてだよ)アルミサッシは、高度経済成長と相まって一気に普及していったわけ。

 

このアルミサッシに遅れる事約20年、新しい考え方のサッシが登場する事になる。

 

それが樹脂製の窓枠サッシなんだよね。

 

樹脂サッシは、昭和50年代には国内にも入ってきていたわけ。

 

でも、多くの人達は、その存在すら知らなったよね。

 

当時の樹脂サッシは寒冷地向け専用の特別なサッシだったんだよね。

 

樹脂サッシが世に出て何十年も経ってから、一般住宅にも普及する事になるわけなんだけど、この遅れが日本の住宅事情の特殊性なんだよね。

 

日本の住宅性能特に、耐震性に関しては特筆しているんだけど、住宅内環境に関しては、後進なんだ。

 

つまりは、箱は丈夫だけど中身はすっからかんだったわけ。

 

日本に高気密・高断熱という言葉が出始めたのは今から約20年ほど前の事なんだけど、未だにこの言葉の間違いに気が付いていない人も業者も多いよね。

 

高気密という言葉が先に来ていること自体が大きな間違いなんだけど、そろそろ気が付かないといけないね。

 

アルミサッシが普及したことと、中途半端な気密住宅が作られた事、そして新建材と言われる化学薬品で加工された構造・内装材が安価で普及した事、防腐防蟻材の殺傷力を勘違いした事がミックスされて日本では、結露とシックハウスという問題を作り出してしまったんだよね。

 

室内空気環境を考えずに建物の内部密閉率を向上させ、断熱を知らないで住宅建築をした結果が建物と住民たちの寿命を縮める結果になったんだよね。

 

慌てた政府は、室内環境汚染を防ぐために防腐防蟻処理剤の殺傷能力を下げ、室内の薬物汚染を軽減させる為に24時間換気を義務付けたわけなんだよね。

 

防腐防蟻処理の持続効果の期間が短くなったのは、この理由なんだよ。

 

また、日本の24時間換気システムは、単に化学物質、つまりは建材等から発されるホルムアルデヒドを筆頭とする揮発性の有害薬品を薄める事が目的なんだよね。

 

新建材や壁紙用の接着剤にも同様に有害物質を軽減するために、基準を設け、これが☆のマークで示されてフォースター等呼ばれているんだけど、使える量を規制したわけ。

 

でもね、結露対策と建物の断熱性に関しては世界的に緩い規定、次世代省エネルギー基準だけを設けたんだよね。

 

だから、アルミサッシは未だに使用されているわけ。

 

でもね、最近は、樹脂製のサッシの普及率が上がってきているんだよね。

 

建売でも樹脂のペアサッシを採用している物が増えているよ。

 

樹脂サッシのネックは対紫外線対策なんだけど、理論上50年は持つわけなんだけど、実際には採用されて30年程度経過している建物が存在している事からも、まあ、30年程度はノーメンテナンス(水洗いぎらいは必要だけどね)で大丈夫なんだろうね。

 

また、防火地域にも採用できる樹脂サッシも出てきているわけ。

 

樹脂サッシとアルミサッシとの大きな違いは、材料の特質なんだよね。

 

アルミは金属だから熱のやり取りを簡単に効率よく行ってしまうわけ。

 

つまりは、熱をよく通すということ。

 

夏は暑くなり、冬は冷たくなるということなんだよね。

 

それに比べると樹脂製は、熱の伝わりを遮断する能力に長けているわけ。

 

フライパンを見るとよくわかると思うよ。

 

取っての部分は、木製か樹脂(プラスチック)製でしょう。

 

熱くなる金属部分を素手で持たないようにしているよね。

 

これが断熱窓枠の考え方なんだよね。

 

この窓枠サッシとペアガラス、最近ではトリプルガラスも出てきたけど、遮熱断熱化されたLow-eガラスとの組み合わせでかなりの断熱効果を出しているわけ。

 

しかし、窓だけ断熱しても結露は防げないけどね。

 

そろそろ世代交代の時期が来ているように感じるね。

 

アルミサッシは終焉を迎えて、住宅には、樹脂サッシが当たり前の時代は、もう来ているんだよね。

 

長かったなあ・・・

 

平成14年に樹脂サッシのペアガラスで、高断熱化した断熱材で家を魔法瓶のようにできる考え方で住宅を建築していた時に、この理論をなかなか理解してもらう事も大変だったし、見本となる建物が無く、阪神間でそのコンセプトで第一号を建築したのが俺だったけど、実際に建築して、住んでもらって、1年程度経過しないと理論が正解なのかも分からなかったんだよね。

 

それを考えると今から家を考える人達はいいよね。

 

実例が沢山あり、また、ノウハウも沢山あり、専門家にも頼れるんだよね。

 

言い換えれば、ここまで実績も概念も存在しているのに、勘違いして間違った家づくりをしてしまうのは、何だろうね。

 

失敗したくないし、よくわからないという人で、真剣に注文住宅を考えている場合は、連絡してね。

 

分かるように、また、出来るように解説するね。

 

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ついでなんだけど、最近、いろいろな人から問い合わせがあるんだけど、いい建築業者を紹介してくれないのかってね。

 

昔はしていなかったけど、最近は、工務店であろうともハウスメーカーであろうとも、真剣に話を聞いてくれる会社が増えてきたので、場所やお客さんの状況にもよるけど、相談にのるね。

 

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