MBSのニュース番組「憤マン!」で2023年6月26日に報道された
”『夢のマイホームが注文と違う...』施主こだわり屋根がなぜ変更に「足場が外れてわかった時にショック」大手ハウスメーカーと施主のぶつかる主張”
を題材にして、注文住宅業界の闇の部分と一般素人施主が陥る点とどうすれば回避できたか、このような悲惨なマイホーム計画にならないのかを解説しましょう。(記事は末尾にリンク)
このような報道の多くは、施主よりの報道になっている為に見ている人達の心情に可哀そうという気持ちを起こさせるわけですが、確かに施主の気持ちは分からないでもありませんが、冷静に考えると施主にも大きな落ち度があった事が見れてきます。
業者云々を言う前に重要な事はこのような施主にならない事、増やさない事なのです。
報道内容だけからの検証になるわけですので、番組制作者側の意図がある中での解釈なのですが、100歩譲ってもここを抑えておけばこのような事にはならなかった言い切れます。
さて、報道内容をよく見ていただきたいのですが、建物の完成模型までもらっているにも関わらず、屋根形状が足場が取れるまで分からなかったという事は、どういう事なのかをよく考えてみる事です。
この屋根形状が変更になった理由とは、太陽光パネルを無償で設置するという変更が出た為と番組内では話されています。
契約前に太陽光パネルの無償設置を約束されていたわけですから、パネルが乗る設計を行っていなかったわけなのでしょう。
つまりは、客と業者側との間で行われていた間取り作成打ち合わせは不完全な物だったわけです。
その不完全なもので建物模型などを作っている事にも注意が必要なのですね。
そして、最も重要な事は、2回契約行為を行っているように番組から考える事ができるのですが、請負契約時に契約内容の確認を行った時に太陽光パネルはどのようになっていたかという事と追加変更契約を行った時にどのような変更があったかを確認できていたかが焦点になります。
変更図面には、屋根形状が変更された物が提示されており、そのページにも施主が印をついているわけです。
請負契約とは、客からの依頼をうけ、業者が施工するという約束なのです。
つまりは、業者が提出した資料の大元はすべて客からの依頼という事になっているのです。
客は依頼した内容を業者が正しく理解しているかを確認する義務があります。
これを怠ったために、客と業者との間に勘違いが生じたわけです。
これをこの業界では錯誤と呼んでいます。
業者は悪意はないにしてもこの錯誤を無意識に行っています。
つまりは、このような事象はこのハウスメーカーに限った事では ないという事なのです。
小さい間違い、施工ミスは日常的に起こっており、ほぼ100%に近い状態で現場では日々何かが起こっています。
この事を客側が知っておれば契約時には、もっと厳重な注意をもって業者から説明があろうともなかろうとも自分の依頼を確認したはずです。
また、施工最中には現場に行き、自分が依頼した内容(構造的な事や専門的な事ではない)通りの部品や商品が搬入・施工されているかの確認をスベキなのですが、この施主はそれをしていないようなのですね。
屋根形状は、上棟時ですら見えていますし、工事中は、シートにカバーされていたとしても見ようと思えば見れます。
上記だけでも施主側に問題が無かったとは言えないのですね。
当然、説明不足の業者に大きな問題はあるものの、契約書や確認図面に印が押されている事はどの程度の説明、どの程度の理解力なのかは別として施主側には分が悪いわけです。
そもそも、大手ハウスメーカーに限らず、契約行為を行う人間(多くは担当営業)はサラリーマンであり、会社のパーツでしかありません。会社からこうしてこいと言われると受け身で実務を遂行する程度の人間ばかりなのです。
この営業マンに人としての心があれば、まず客が屋根形状に拘っている事を理解しており、太陽光パネルを乗せる話が出た時に、再検討を客と一緒になってするわけですが、これすらないのですね。
結論として、客は自分のしなければいけない事を理解できていなかった、知っていなかった事が原因になります。
業者側は、言った事に対する客の反応だけを見て、その一点だけで前に進める風潮があるのです。これを知らないと結局は客が損をするのです。
私は常々、言っている事ですが客と業者とでは立場が違いすぎます。
客はいつまで経っても劣勢ですし、客は業者の心に頼るしかないのです。
これを完全に払拭するためには、私を雇い、専門家の目を業者との間にいれ、業者が考え違いしている事に早期に気を付かせ、客と業者との溝を埋め、立場の違いを克服するしかありません。
少なくとも私が客がについておれば、このような事態にはならなったわけです。
ここをこのような不幸な事例から学ぶようにしなければ、対岸の火事では済まされません。
この問題は、業者と訴訟をしてもスッキリとした解決にはならない事でしょう。
第一にこのような業者を選んだ責任は施主側にあり、また、その家に住み続ける限り、この業者との付き合いは続き、メンテナンスをしてもらわないといろいろな不備が出て来るわけですからね。
不幸な人の実例をあげて解説しなければいけないような事は終わりにしていただいきたいです。
注文住宅を成功させるためには、成功実例に学ぶ以外ありません。
早期に私の所に相談するようにしましょう。
ご自身のために。
新築住宅・注文住宅相談所の考え方や使い方を改変しております。より注文住宅計画をされる方向けに文章変更をしておりますし、また、サービス内容も改変しております。
是非、ご覧ください。
岡本顧問事務所は、建築業者・ハウスメーカー向けには、営業戦略・営業教育の営業顧問業務を行い、また、一般の方向けには新築住宅・注文住宅相談所として個人宅建築計画すべてに関して、指導・サポート業務を行う住宅建築における専門家、住宅コンサルタント・住宅建築アドバイザーです。
相談方法にLINE相談、ウエブ面談相談を追加しました。
岡本顧問事務所
岡本塾
住宅コンサルタント 住宅アドバイザー 住宅プロデューサー
『夢のマイホームが注文と違う...』施主こだわり屋根がなぜ変更に「足場が外れてわかった時にショック」大手ハウスメーカーと施主のぶつかる主張