注文住宅を失敗させない注文住宅マスターからのアドバイス

マイホーム計画、注文住宅を中心に業界の裏表や本音を書いて行きます。

ザ・ヒストリー 新築住宅・注文住宅相談所 一条工務店営業編 VOL.7

ザ・ヒストリー

 

人それぞれ、いろいろな人生を送ってきたわけです。

 

岡本顧問事務所の代表である私にもいろんなことがあっての今なのですね。

 

この業界において皆さんの知らない事を沢山経験してきましたのでそれを歴史として書いて行く事にしましょうね。

 

他人の人生ですが、これから住宅を建築されようと思われる方々には必ずプラスになる事も沢山あると思いますよ。

 

それでは始めましょう。

 

さて、仮換地という事で建築予定地はあるようだという事になり、先輩と相談してどのように進めて行くかを考えてもらいました。

 

当たり前ですが、入社1月半程度の私には住宅営業として、また一条工務店の進め方に関してもまったく理解できていなかったわけで、先輩達におんぶにだっこだったのですね。

 

プロパー社員の先輩(プロパーとは学卒入社でその会社が採用した社員の事をいいます。中途採用ではない社員の事です)で何年も一条で営業をしていた若い先輩でしたがいろいろと考えくれました。

 

土地有りのお客さんの場合、一条工務店ではまず最初に地盤調査を行う提案をします。

 

今回も地盤調査の提案をしてみようという事になりました。

 

さて、ここで一条工務店の営業手法に関して少し解説をしてみましょう。

 

一条工務店は何故、土地有りのお客さんにはまず最初に地盤調査を行う提案をするのでしょうか。

 

ハウスメーカー等他社では、図面作製提案を行い、敷地確認、敷地調査を行うのが一般的な流れです。

 

しかし、一条ではそれを行いません。

 

営業的要素と技術的要素の2つの理由があります。

 

一条工務店では地盤調査は営業マンが行います。

 

他社のケースでは、地盤調査は調査会社に依頼して行いますので当然ながらお金がかかります。

 

しかし、一条では営業社員が行いますのでお金はかかりません。

 

これは他社がお金にかからない簡易敷地調査を行うのと同じなのですね。簡易敷地調査は営業マンが行いますからね。

 

技術的要素は、地盤調査という作業を実際に営業マンが行う事で地盤に関しての知識を体感する事ができます。

 

当然ながら、どのようなデーターがその後の基礎判定に必要になってくるかも理解しながら行うわけですから、地質学的もまた、建築条件にも詳しくなるわけです。

 

一条が地盤調査を営業マンにさせる最も重要な事は、営業としてその技術の習得とお客さんとの距離を縮め、お客さんとの対話の機会を多くする事です。

 

地盤調査は、お客さんにとっては大変メリットがあるわけです。

 

自分の建築現場の地盤状況を知りたくないお客さんはいませんからね。

 

そして、調査にお客さんに立ち会ってもらう事で営業マンへの信頼関係の構築にも役立てる事ができます。

 

建築技術に乏しい営業は、お客さんからは金の話だけのうすっぺらい人に見られてしまいますからね。

 

また、一条工務店は静岡の田舎から出てきた会社です。

 

人の情に訴える営業を基本にしているような所もあり、営業マンが汗を流しながら自分達の土地を調査してもらっているとお客さんが感じてくれる事で情がわいてくるケースが田舎ほど沢山あるのですね。

 

だから、地盤調査時には沢山汗をかけなどと指導されるのですね。

 

そして、地盤調査を行えば必ず客宅に上がる事ができます。

 

地盤調査結果をお客さんは見たいわけですからね。

 

こうして、お客さんとの対話の機会と時間を得る事が一条工務店の地盤調査における営業的目的なのですね。

 

しかし、これだけでは優れた営業マンにはなれません。

 

技術的解説と解析ができるほどの地盤調査のプロにならないとだめなのですね。

 

その話はまたにしましょう。

 

こんな感じで、先輩が地盤調査の提案をしてみようと言う事で私に同行してくれる事になりました。

 

同じ営業マンという事ではなく、地盤調査部門の専門として同席してもらい、地盤調査の必要性や提案をしてもらう事になりました。

 

そして、お客さん宅に行き、いろいろとお話をしてもらいましたがお客さんからのお話で仮換地として明確な場所の提案を尼崎市からまだされていないとの事でした。

 

だいたいの場所はわかるのですが、まだ整地が完了していないので尼崎市側も土地を触るような事はしてはいけないと言われているとの事でした。

 

場所が不明確という事なので地盤調査は出来ないという事になりましたが、確実に土地は尼崎市から提供される事がわかったので次のステップをどのようにして行くかを考える事として、その日は帰りました。

 

先輩が言うには、管理顧客として数週間事に訪問しながら様子を見た方がよいとの事でした。

 

私は分かりましたと言って、一週間に一度程度、訪問をする事にしました。

 

そんなこんなで一条工務店の三月目のフォロー研修に行く日が来て、静岡の本社で研修を受けている間にこのお客さん家族が住宅展示場に再来場されました。

 

住宅展示場が完成して、内外装とも綺麗な形でオープンしたのでまた来てくださいねと訪問時に話をしていたこともあり、また、前回来場された時につれてくる事ができていなかった同居するお母さんもつれての来場のようです。

 

私を尋ねてきてくれたようですが、研修の為不在だったのですが、対応は中途採用の先輩がしてくれました。

 

毎週、月曜日に所長が各住宅展示場を回り、営業マンの業務確認を行っている為に各自の追客状況は事務所のホワイトボードに書かれています。

 

先輩達も私のお客さんの名前をみていてくれていた事もあり、対応してくれたようです。

 

後々わかってくる事ですが、一条工務店では他の営業のお客さんを横取りするような営業マンが沢山いるようなのですね。

 

これは一条工務店だけではなく、他のハウスメーカーでも多発している大変卑劣な行為なのですが、この業界はブラックなので非常識がまかり通るわけです。

 

そのような話も含め、またの機会に書く事にしましょうね。

 

さて、静岡の研修を終えて帰ってきて、お客さん宅を訪問する事にしましたが、その話は次回に。

 

 

岡本顧問事務所は、建築業者・ハウスメーカー向けには、営業戦略・営業教育の営業顧問業務を行い、また、一般の方向けには新築住宅・注文住宅相談所として個人宅建築計画すべてに関して、指導・サポート業務を行う住宅建築における専門家、住宅コンサルタント・住宅建築アドバイザーです。

 

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