注文住宅を失敗させない注文住宅マスターからのアドバイス

マイホーム計画、注文住宅を中心に業界の裏表や本音を書いて行きます。

注文住宅における顧客(お客さん)紹介制度は、悪か善か? ハウスメーカーでの注文住宅建築相談。

ハウスメーカーに対して、顧客(お客さん)を紹介して契約になれば対価を得るという商売がある事はご存じだと思います。

 

最も有名なのがリクルートが行っているスーモカウンターですし、その他にも沢山の同じようなサービスを事業にしている会社があります。

 

多くは、ショッピングモールなどに出店していますので、買い物時に見かけたという方も多いと思います。

 

また、スーモカウンターは積極的にテレビでコマーシャルしていますので、見る機会も多いと思います。

 

さて、この顧客紹介事業、お客さんにとって悪なのでしょうか、善なのでしょうか?

 

私はこの紹介という行為そのものに関しては、まったく否定をしません。

 

しかし、この紹介業務を行っている事業者に対しては、疑義がある事は事実です。

 

そもそも、お客さんにとって、悪の部分と善の部分を併せ持っている事が私にとっては、お客さんを食い物にしているとしか思えないわけです。

 

注文住宅とは、簡単な事ではありません。

 

多くの注文住宅計画に携わってきた私ですら、毎回、新しい発見がある、いつまで経っても終点の無い常に学び続ける必要がある仕事なのです。

 

それだけ多くの幅広い知識と経験を積んでいなけれないけない注文住宅計画に関して、未経験者の人がお客さんにアドバイスをしているという事自体が私は腑に落ちません。

 

ここがこの紹介業者の悪の部分だと思うわけなのですね。

 

もし、善であれば、紹介するという事に関して、責任という言葉が重くのしかかってくる事を理解していると私は思います。

 

しかし、責任を取らない、紹介したら紹介したで終わりという現状を考えるとやっぱり、金儲けのための善意に見せかけた悪なのかと思ってしまうわけです。

 

では、みかたを変えて、ハウスメーカー側からこの紹介制度を考えてみましょうね。

 

スーモ等紹介先からお客さんの連絡が電話等で来るわけです。

 

そして、ハウスメーカー側には、専用の窓口が準備されており、一般的な展示場待機とかネット対応とは別の営業マンが担当になります。

 

これは、少なくとも紹介会社側でお客さんとして金になると踏んでいる人達を紹介してきているわけですから、条件さえ整えば契約に結び付くという淡い期待があるわけです。

 

一般的な窓口対応、つまり住宅展示場待機やネット対応に関しては、この部分から営業マンの仕事になり、また、お客さんにゼロから自社に関しての説明を行う必要がある為に、前処理(専門的には前裁きと言います)から熟練していないと話が前に進むことはありません。

 

この部分が無い分だけ、営業マンは楽ができるわけです。

言い換えれば、大した能力もない営業マンでも社内営業がうまければ美味しい仕事にありつけるという事なのですね。

私の経験上、このような紹介窓口営業に有能な営業マンを見た事がありません。

確かに職責はそこそこの人がいますが、残念ながらハウスメーカーには、職責=有能という図式がマッチするわけでは無いという事実もあるのですね。

さて、このような状況のハウスメーカー側なのですが、それでもいろいろな事を考えてしまうのですね。

 

紹介会社は一社だけにお客さんを紹介するわけではありません。

複数社紹介して、どれか一社で契約してもらえれば、紹介料を受け取る事ができるという仕組みになっています。

 

ですから、必ず競合するのですね。

 

そして、ハウスメーカー側は土地のあるお客さんの場合は、必ず図面作製と見積もり提示を行う事になります。

 

この一見すると当たり前のように思える流れその物に関しても間違いが出ているわけなのです。

 

そもそも、紹介会社はお客さんに紹介先のイメージを間違った形で植え付けている場合が沢山あるわけです。

 

そもそも論として、紹介会社は注文住宅、住宅建築のプロではありません。

自社に登録されている業者のプロフィールだけを知っているに過ぎず、お客さんに対しても接客能力が高いわけではありませんので、お客さんの潜在的ニーズや可能性を見極めて、紹介先を決めているわけでもありません。

 

単純に、お客さんの表面的な内容と金額だけで、儲けになりそうな会社を数社紹介しているだけに過ぎません。

そして、紹介後は、紹介先の会社にさじを投げて結果を待っているだけなのです。

 

これでは、紹介した事に対しての責任を果たしているとは到底言えません。

 

このような事から、悪と言える部分が沢山あるわけです。

 

では、まったく悪なのかと言うと、部分的にはお客さんにも有益な事もあります。

それは、お客さんが知らなかった業者を知る事ができるという面になります。

それ以外は、あまりメリットを感じる事はありません。

 

いずれにしてもお客さんが期待している事は、お客さんにとってベストな業者であり、安全で確実に自宅を建築できるようになる事なのです。

 

それ以外は、何もありません。

 

お金の動きなどは、お客さんには関係の無い事です。

 

商売である限り、必ずお金の動きはありますので、紹介料がどうだからどうこう言う事自体がナンセンスなのですね。

 

しかし、それだけのお金が動くのであれば、金額に見合った仕事をすべきというのが一般的な考え方であり、私もそう思います。

 

この点が、不動産業界のヘンテコりな慣習の延長線なのですね。

 

紹介をするなら、紹介先と紹介者に責任を取るべきであり、取れないのであれば紹介などしないのが当たり前なのです。

 

この業界が当たり前で無い事はこの事だけをとってみてもわかると思います。

 

私は、業者紹介をお客さんに一切行いません。

 

お客さんが選んだ業者をお客さんにとって最良の業者に仕立てるのが私の役目です。

それに対して対価を得るだけの事です。

私のお客さんにする事に対しても私には責任がありますし、また、業者側は私のお客さんとして仕事を請け負うわけですから、業者側に対しても適切な金額で適切な利益を得てもらい、しっかりと仕事になってもらわなければいけません。

 

要は、仕事として成立し、仕事に見合った利益を業者側は得て、お客さんはその仕事に対してお金を適正価格で支払うという事を行わせてあげなければいけませんし、そのようにして行くのが私の仕事です。

 

ですから、決してトラブルを起こしてはいけないのです。

トラブルが起こると、その解決に時間と費用が掛かるわけです。

これらは、業者側もお客さん側も大損なのです。

時間を損するのはお客さんも業者側も同じように痛手になりますし、修復にかかる費用は業者側の利益損失になります。

業者側の儲けが減る事は健全な経営に対しては水を差す事になります。

誰もが損をしない、満足の行く注文住宅計画でなければ意味がないのですね。

それを実現するのが私の役目であり、仕事なのです。

紹介するという事はここまで出来ないと善とは言えないのですね。

 

お分かりいただけたでしょうか?

 

世の中には、私と一緒に注文住宅計画を遂行され、この文章に記載されている方法で成功への道を歩んでおられる方もいれば、知らないが故に大きなトラブルを抱える可能性を感じながら、間違った道、いばらの道を歩んでいる、歩もうとされている方もいるわけです。

 

どにらの道を行く事を選ぶのは貴方です。

 

私に助けを求めたい方、私を雇いたいと思われる方、もっと詳しい話を聞きたいと思われる方は、下記の相談フォームでお知らせください。

 

相談フォーム

 

岡本顧問事務所は、建築業者・ハウスメーカー向けには、営業戦略・営業教育の営業顧問業務を行い、また、一般の方向けには新築住宅・注文住宅相談所として個人宅建築計画すべてに関して、指導・サポート業務を行う住宅建築における専門家、住宅コンサルタント・住宅建築アドバイザーです。

 

 

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