「知らなかった」
この言葉が注文住宅経験者の後悔する事柄の常にトップランクに入っている事は以前にも書きました。
普通の人は不思議に思うはずです。
注文住宅で自宅を建築する人達は、大多数、ほぼ全員が初心者なのですから、知らない事ばかりだから、建築業者が正しく教えてくれるはずとね・・・
でも、実際はその建築業者ですら、間違った解釈、考え方をしている事に気がついていますか?
先日、構造塾の佐藤先生がツイッターでこのようにつぶやいていました。
「これから家を建てる消費者から 毎日たくさんの質疑が来ます
もう、 腹立たしいほどいい加減な業者の多いこと
・耐震等級3は過剰です
・耐震性能上げると硬くなり地震に弱くなる
・制振装置つけるから耐震等級は低くてOK
・耐震等級は間取り次第です などなど
できないなら家つくるのやめましょう」
ご存じのように構造塾の佐藤先生は構造設計に関しては書籍を出されたりいろいろな場面で講義をされたり、また、昨年からはユーチューブなどで一般人向けに木造住宅の構造に関して優しく解説している動画などをアップされている構造建築士でいらっしゃいます。
その佐藤先生を知っている方々から、連日、このような相談がきているわけなのですね。
内容に関して冷静に考えてみるとこの業界の恐ろしさが分かると思います。
佐藤先生に相談されているこの方々は、佐藤先生を知っているという事は構造に関して何かしらの知識がある、あるいは気にかけている方々だと推察できます。
だから、建築業者の上記のような言葉に対して疑問を持ち、佐藤先生に相談されたのでしょう。
しかし、大多数の方々はこのような相談をしないのです。
地震が頻繁に起こっているので、他所は耐震に関しては注意しようと思っているとは思いますが、その大多数は建築業者からこのように大丈夫のような感じで言われるとそれを信じてしまうわけです。
結果、大きな間違いだったと分かる時は、地震で被害を受けた時なのですね。
このような建築業者すべてが悪だとは私は思えません。
大多数は、客側の事情に合わせた売るがための営業トークのように感じています。
あるいは、勉強不足で本当にこのように信じているのかもしれません。
騙してやろうと思っているわけでは無いと思う、思いたいのですね。
業者と客とが密室でこのような話をしていると客側はどうしても立場が悪い為に、また、建築したいと思っている業者の言う事だからと言って信用してしまいがちなのです。
これを避けるには、知っている人を同席させる以外にはありません。
業者と客との商売の邪魔をするのではなく、業者が正しい事を正しく説明出来ていない事に関して、その理由を突き止め、是正できるのであれば是正させて正しい方向に導くだけの事なのです。
これが出来ないと客側がおかしいと感じない限り、正誤が不明のまま、欠陥を持った建物になる可能性だけが大きくなってしまうのです。
業者を排他するのでは無く、教育しなおして正しい建築をさせる事で客も業者も成長できるようにする必要がこの業界にはあるわけです。
その為には、客側は助言者を常に同席させ、助言を受け、業者との面談の場で内容を確認し、業者から正しい回答を得れるように努力をしなければいけないのです。
「知る」努力を業者も客もする必要があるのですね。
さて、建築被害者にならない為には、また、建築被害者を作らない為には、第三者の専門家の力がどうしても必要である理由をお分かりいただけたでしょうか。
間違いの無い注文住宅を行い、安心して住めるようにして行きましょう。
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